院内警察は実在する!院内交番のある病院はどこ?実際の仕事内容も

テレビ

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2024年1月に放送をスタートさせたドラマ『院内警察』(フジテレビ系列・金曜よる9時~)。

「院内警察」と言われて、ピンとくる人はなかなか少ないのではないでしょうか。

著者も初めて聞いた時は「なんじゃそりゃ?造語か?(失礼)」と思いました。


実はいま、この「院内警察(もしくは交番)」という組織制度を導入する医療機関が増えており、その数は全国で300ヶ所にのぼるのだとか。


以下では、あまり聞き馴染みのない「院内警察」という組織について、

・院内警察は実在する組織だった
・具体的に院内交番のある病院はどこ?
・実際の過酷な仕事内容

についてご紹介していきます。



「警察」というとなんだかハードルが高いですが、「交番」というと落とし物を届けたり、困った時に一番に駆けつけてくれたり、地域に密着してより私たちの生活に近い存在のように感じると思います。

以下の記事を読んでいただくと、院内警察(交番)もそれと同様で、万が一の有事に頼るというよりは、患者さんや医療従事者にとって非常に身近な存在であることがわかると思います。


ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。



院内警察は実在する!

2024年1月から放送が開始している金曜ドラマ『院内警察』

桐谷健太さんが演じるのは、訳アリの元捜査一課刑事・武良井(たけらい)。

画像引用:『院内警察』公式on X (twitter.com)

恋人を病気で亡くした過去を持ち、その恋人が入院していた病院に「院内警察」として潜入。

敵対する天才外科医・榊原(瀬戸康史)と対峙しながら、巨大組織が抱える闇に立ち向かっていくという、新感覚の医療ミステリードラマです。

今回このドラマの題材になったのが、タイトル通り病院内の治安を維持する組織である「院内警察」です。

院内警察とはどんな組織?

主に警察OBにより構成された民間組織。
病院内で起こる犯罪の抑止、職員と患者もしくは患者同士のトラブルの仲裁落とし物や備品の管理など、その業務は多岐にわたる。

あまり聞き馴染みのない名前ですが、院内警察は現実に存在し、病院内部で大切な役割を担っています。

ちなみに、呼称は医療機関によって異なり、

・院内交番
・院内ポリス
・渉外部

などさまざまです。

調べてみたところ、国立の大学病院や大規模な医療センターを中心に、近年「院内警察」を導入する医療機関が増えてきていることがわかりました。

院内警察が次々と導入される理由として、

そもそも病院という場所は、犯罪が起きやすい環境であること

が背景にあります。


例えば、病院は常に自由に出入りすることが可能ですね。

特に人の出入りが多い大きな病院ともなれば、患者なのか、見舞客なのか、侵入者なのか、逐一判別することは困難です。

無関係な人間であっても簡単に入ることができてしまうのですね。


また、病室についても限られた個人スぺースのなかで、貴重品がどこにあるのかを探すことは非常に容易といえます。


あまり考えたくはないですが、外部からの侵入者以外(例えば患者同士・病院に出入りする関係者・見舞客など)も含め、盗みなどの犯罪が起きやすい無防備な環境にあると言わざるを得ません。

かといって、ただでさえ忙しい医師や看護師が、犯罪の予兆にまで目を光らせ続けることは難しいですね。


そうした意味でも、❝第三者の目❞しかも観察力に長けた警察官の目があることは、病院にとって大きな安心要素になるのです。

院内交番のある病院はどこ?

現在、院内の治安維持と安全を管理するために、「院内警察(交番)」を導入している医療機関は、全国で300ヶ所以上あると言われています。

もともとは国外で取り組みが始まり、比較的近年になって導入され始めた同組織ですが、その先駆けとなったのが東京都港区にある東京慈恵会医科大学付属病院です。

施設名:東京慈恵会医科大学附属病院
所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋3丁目19−18


2004年、同病院では全国の大学病院で初となる渉外室=院内交番を設置

24時間体制で警察OBが病院の治安維持管理にあたるシステムを構築したことで知られています。

ちなみに、❝初代・院内ポリス❞に就任された警察OBは、捜査一課で定年まで勤めあげ、管理官を歴任した方なのだそう。

捜査一課といえば刑事ドラマでよく耳にする名称ですが、刑事部の中でも強行犯捜査(凶悪犯罪)を扱う、いわば捜査のプロが集う部署です。

「この病院には院内ポリスが常駐している、第三者の目がある」という事実を周知するだけでも、犯罪抑止効果がありそうですし、患者さん・医療従事者の安心感にもつながりますね。


実際の仕事内容も

院内警察の主な仕事内容は、

・院内の人的トラブルの対処
・犯罪の未然防止
・犯罪発見時の警察への引き渡し等
・拾得物の管理 

など、「それ、警察関係ある…?」というくらい幅広く多岐にわたります。

さらに、ドラマ『院内警察』のなかでは、「幽霊を見た!!」と動揺する患者さんの話に優しく耳を傾けたり、はたまた患者同士のトラブルの仲裁に入ったり、もはや❝何でも屋さん❞のごとく描かれていますよね。

実際には幽霊などではなく、事件の予兆である可能性も…


実際の「院内警察」の仕事内容は具体的にどういったものなのでしょうか。

現役で院内ポリスとして活躍する男性の、貴重な取材記事をもとにまとめてみました。

▶▷参考: 【病院内警察24時】|NEWSポストセブン


・勤務時間は、原則平日午前9:00から17:00まで。
但し、緊急の呼び出しがあれば24時間駆け付け要
・医療従事者への暴力沙汰やトラブルの対処
・院内の人的トラブルの仲裁
・有事の際、警察への身柄引き渡しなどの手続
・院内の定期巡回
・拾得物や備品の過不足、設備異常の点検など…

こうして羅列してみると、ドラマ以上に業務の内容が多岐にわたりますね!

特に24時間体制で常に出動できる体制を整えておくということは、精神面でも身体面でも非常にハードワークであることがわかります。


特に定期的な院内巡回というのがとても大切なのだそうで、ここで実際にあったという事例をひとつご紹介したいと思います。

ある昼下がり、院内巡回をしていたとき、ひとりの男性が目に留まった。

誰かの見舞客だろうか。

この時間帯にあまり見かけない顔だと思い声をかけると、途端に口ごもり逃げるように立ち去ろうとした。

院内警察は男とともに病院の外に出る。
その後詳しく話を聞いたところ、実は見舞客を装った窃盗犯であったことが判明した。

まさに院内警察の存在意義を実感させられるエピソードですね。

長年捜査の一線で活躍してこられた警察OBは、「相手の動揺や焦りから来る落ち着きのなさ」や「不自然な視線の動き」などをいち早く察知して、犯罪を未然に防いだり検挙したりすることに一役買っているのだそうです。

病院は例えるならばひとつの小さな町のようなもの。

その小さな町の治安を維持し、変わらぬ日常を守ってくれているのが「院内警察」であり、まさに存在意義そのものであると言えるのではないでしょうか。


まとめ

今回は、

・院内警察は実在する組織
・具体的に、院内交番のある病院はどこなのか
・実際の過酷な仕事内容とは?

についてご紹介しました。

・院内警察は実在する組織で、日々病院の治安維持管理にあたっている。
・全国300ヶ所以上の医療機関に設置。その先駆けとなったのは、東京慈恵会医科大学附属病院
・実際の仕事内容は、人的トラブルの対処から犯罪の未然防止と身柄引渡し、備品管理など多岐にわたる。
・24時間体制で出動が求められる非常にハードな仕事

私たちが平和な日常を送ることができる背景には、こうして必ず誰かの努力と助けがあるのですね。

ドラマ「院内警察」では、かなりぶっとんだポリスマンな武良井(桐谷健太)ですが、ちょっとだけ応援したい気持ちになれました。笑

今後のドラマの展開も気になるところですね!


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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